2010.01.16 Saturday
■はなのすきなうし
好きな絵本は?と聞かれるとあんまりたくさんあってどれと言えないほどだけどこの「なはのすきなうし」は一番好きというより、最初に『私の本だあ』と思った絵本です。
闘牛にもってこいのとびきりおおきくてものすごい牛、それが主人公のフェルジナンド。
しかし同じ年頃の友達が憧れるマドリードの大闘牛には全く興味がありませんでした。
そんなことより、大きくいかつい見かけのフェルジナンドに似合わない花が何より好きでした。みんなと遊ばずにひとりぼっちでいつも大好きな花の匂いを嗅いで過ごす彼に対するお母さんの反応・・・この絵本の中で一番好きな所・・・
「そこで おかあさんには、ふぇるじなんどが さびしがって いない ことが わかりました。ーーーうしとは いうものの、よく ものの わかった おかあさんでしたので、ふぇるじなんどの すきなように しておいて やりました。」
こどもはこの絵本を見てきっとふぇるじなんどに自分を重ね合わせ自己肯定をするのではないかと思うのです。
そう、私は大人になってこれを読んで、自分を「いい子いい子」したんですね。
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